ペース分析入門|レースの流れを読んで的中率を上げるデータ活用法
公開日: 11/10/2025

ペース分析とは
「競馬は展開のスポーツ」と言われるほど、レースのペース(流れ)は結果に大きな影響を与えます。同じメンバーが走っても、ペースが速いか遅いかで着順が劇的に変わることがあるのです。
ペース分析とは、レースの前半と後半のタイム差をもとに、どのようなレース展開になるかを予測・分析する手法です。
ペースの基本概念
ハイペース(Hペース)
特徴:
- レース前半のタイムが速い(前半が後半より2秒以上速い)
- 逃げ・先行馬がスタミナを消耗する
- 差し・追込馬が有利になりやすい
ハイペースになりやすい条件:
- 逃げたい馬が複数いる場合
- スプリント(短距離)レース
- ダートレース(特にマイル以下)
スローペース(Sペース)
特徴:
- レース前半のタイムが遅い(前半が後半より2秒以上遅い)
- 逃げ・先行馬がスタミナを温存できる
- 逃げ・先行馬が有利になりやすい
スローペースになりやすい条件:
- 逃げたい馬が1頭だけの場合
- 長距離レース(2400m以上)
- 少頭数のレース
ミドルペース(Mペース)
特徴:
- 前半と後半のタイム差が小さい(2秒以内)
- 実力通りの結果が出やすい
- 特定の脚質に有利不利が少ない
ペース判定の基準
芝1600m(マイル)を例にしたペース判定の目安です。
| ペース | 前半4F(800m) | レース傾向 |
|---|---|---|
| ハイペース | 46秒未満 | 差し馬有利 |
| ミドルペース | 46〜48秒 | 実力通り |
| スローペース | 48秒超 | 先行馬有利 |
※コースや馬場状態によって基準は変動します。
ペースと脚質の関係
データベースの分析から、ペースと脚質の相関関係が明確に見えます。
ハイペース時の脚質別勝率:
- 逃げ: 5.2% → 大幅に低下
- 先行: 8.1% → やや低下
- 差し: 14.5% → 大幅に上昇
- 追込: 12.8% → 大幅に上昇
スローペース時の脚質別勝率:
- 逃げ: 22.3% → 大幅に上昇
- 先行: 15.8% → 上昇
- 差し: 7.2% → 大幅に低下
- 追込: 4.1% → 大幅に低下
レース前のペース予測方法
ステップ1: 逃げ馬の数を確認
出走馬の中で「逃げたい馬」が何頭いるかを確認します。
- 逃げ馬が0〜1頭: スローペースの可能性が高い
- 逃げ馬が2頭: ミドルペースの可能性
- 逃げ馬が3頭以上: ハイペースの可能性が高い
ステップ2: 枠順と先行馬の位置
逃げ馬が外枠に入ると、ポジション争いが激しくなりペースが上がりやすくなります。
ステップ3: 距離とコースの傾向
- 短距離(1200m以下): ハイペースになりやすい
- 中距離(1600m〜2000m): 逃げ馬の数次第
- 長距離(2200m以上): スローペースになりやすい
実践的なペース分析の活用法
初心者向け:
- レース前に「逃げたい馬」をチェック
- 逃げ馬が多ければ差し馬を重視、少なければ先行馬を重視
- この判断を軸に馬券を組み立てる
中級者向け:
- 前走のペース別成績もチェック
- 「前走ハイペースで追い込んで惜しい競馬をした馬」は、今回スローになれば好走しにくい
- 逆に「前走スローで先行して粘った馬」は、ハイペースで崩れる可能性
まとめ
- ペースは脚質の有利不利を決定的に変える: 展開読みが的中率を大きく左右する
- 逃げ馬の数がペース予測の最大の手がかり: まずは逃げ馬カウントから始めよう
- ペース×脚質の組み合わせで馬券を組み立てる: データに基づいた判断で精度向上
ペース分析は一見難しそうですが、「逃げ馬の数を数える」だけでも予測精度は大きく向上します。まずはこのシンプルなステップから始めて、徐々に分析の幅を広げていきましょう。