人気別的中率データ分析|1番人気は本当に信頼できるのか?

公開日: 11/8/2025

人気別的中率データ分析|1番人気は本当に信頼できるのか? のアイキャッチ画像

人気は信頼できるのか?

「1番人気は堅い」「穴狙いの方が儲かる」——競馬ファンなら一度は聞いたことがある議論です。しかし実際のデータを見ると、この議論には明確な答えがあります。

JRAの過去1年間の全レースデータを分析し、人気別の的中率を検証しました。

人気別勝率・複勝率データ

全レース人気別成績(直近1年間):

人気 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率
1番人気 32.5% 51.2% 64.3% 78%
2番人気 18.8% 37.6% 52.1% 79%
3番人気 13.2% 28.4% 41.8% 81%
4番人気 8.5% 20.1% 33.2% 77%
5番人気 6.8% 15.8% 27.5% 82%
6番人気 4.9% 11.2% 21.3% 75%
7番人気 3.5% 8.4% 16.8% 72%
8番人気 2.8% 6.9% 13.5% 78%
9番人気 2.1% 5.2% 10.8% 85%
10番人気以下 1.2% 3.1% 7.2% 68%

データから読み取れること

1番人気の信頼度

1番人気の複勝率64.3%という数字は「3回に2回は馬券圏内に入る」ことを意味します。逆に言えば、3回に1回は馬券圏外に沈むということ。1番人気を過信するのは禁物ですが、軸として使うには十分な信頼度です。

回収率のパラドックス

注目すべきは回収率です。1番人気の単勝回収率は78%で、100円買うと平均78円しか返ってきません。一方、5番人気は82%、9番人気は85%と、人気薄の方が回収率が高い傾向があります。

これは「人気馬はオッズが低いため、当たっても配当が少ない」という構造的な問題です。的中率を取るか、回収率を取るか——この判断が馬券戦略の核心となります。

レース条件別の人気信頼度

人気の信頼度はレース条件によって大きく変わります。

条件別1番人気複勝率:

  • 新馬戦: 72.1% — 最も信頼度が高い(情報差が大きい)
  • 未勝利戦: 68.5% — 高い信頼度
  • 2勝クラス: 63.2% — 標準的
  • 3勝クラス: 58.8% — やや荒れる
  • オープン: 55.4% — 実力伯仲で荒れやすい
  • GI: 52.1% — 最も荒れやすい

重要な発見:

  • 下級条件ほど1番人気が信頼できる
  • GIレースでは1番人気の複勝率が約52%まで下がる
  • 「GIは堅い」という通説はデータ上は正しくない

芝・ダート別の傾向

コース種別 × 1番人気複勝率:

  • 芝: 63.1% — 標準的な信頼度
  • ダート: 65.8% — ダートの方がやや信頼度が高い

ダートは芝に比べて実力差が出やすく、1番人気の馬が順当に走りやすい傾向があります。

データに基づく馬券戦略

的中率重視の戦略(初心者向け):

  • 1〜3番人気の複勝を中心に組み立てる
  • 上位3頭の複勝率は合計で約158%(複勝は3着以内3頭までなので、ほぼ確実に1頭は入る)
  • 回収率は低くなるが、的中体験を積むことで分析力が向上

回収率重視の戦略(中級者向け):

  • 5〜9番人気の中穴馬を積極的に狙う
  • 回収率80%以上のゾーンで勝負
  • ただし的中率は下がるためメンタル管理が必要

バランス戦略(上級者向け):

  • 1番人気を軸にしつつ、相手に中穴を入れる
  • 馬連・馬単で1番人気と5〜8番人気の組み合わせ
  • 的中率と回収率のバランスを最適化

まとめ

  1. 1番人気は「信頼できるが過信は禁物」: 複勝率64%は軸として十分
  2. 回収率は中穴ゾーンが最も効率的: 5〜9番人気が狙い目
  3. レース条件で信頼度は大きく変わる: 下級条件は堅く、GIは荒れやすい

人気別のデータを理解することは、馬券戦略の基礎中の基礎です。自分のスタイルに合った人気帯を見つけ、長期的に利益を出せる戦略を構築しましょう。


関連記事

関連記事