競馬の「馬場状態」って何?良・稍重・重・不良を初心者向けに解説
公開日: 10/26/2025

競馬の予想をするとき、当日の「馬場状態(ばばじょうたい)」をチェックしていますか? 実はこれ、レースの結果を大きく左右する、とても重要な要素です。
同じ馬でも、晴れて乾いた走りやすい馬場と、雨でぬかるんで走りにくい馬場では、まったく違うパフォーマンスを見せることがあります。「今日の馬場なら、この馬が有利かも!」と考えられるようになると、予想がぐっと面白くなるでしょう。
このガイドでは、馬場状態の種類と、それがレースにどんな影響を与えるのかを、初心者の方にもわかりやすく解説します。
馬場状態は全部で4種類
競馬場のコース(芝・ダート)がどれくらい水分を含んでいるかを示すのが馬場状態で、JRA(日本中央競馬会)では主に以下の4段階で発表されます。
1. 良(りょう)
- どんな状態?: カラッと乾いていて、馬が最も走りやすいベストコンディションです。
- 天気: 晴れや曇りで、しばらく雨が降っていない時。
- 特徴: 馬がスピードを出しやすく、速いタイムが出やすいです。
2. 稍重(ややおも)
- どんな状態?: 少し湿り気を含んでいる状態です。
- 天気: 小雨が降った後や、雨がぱらついている時。
- 特徴: 良馬場より少しだけ時計がかかる(=走破タイムが遅くなる)ことがあります。
3. 重(おも)
- どんな状態?: 馬場に水が浮き、かなり柔らかく、ぬかるんでいる状態です。
- 天気: 雨が降り続いている時。
- 特徴: スピードが出にくくなり、パワーやスタミナ(持久力)が必要になります。走るのに余計な力を使うため、馬によってはバテやすくなります。
4. 不良(ふりょう)
- どんな状態?: 大雨などで、馬場が田んぼのようにグチャグチャになっている状態です。
- 天気: 大雨が降っている時や、降り続いた後。
- 特徴: 非常に走りにくく、馬自身の「馬場適性(その馬場が得意か苦手か)」が結果を大きく左右します。タイムも大幅に遅くなります。
馬場状態はレースにどう影響するの?
馬場状態が悪くなると、レースには主に以下のような影響が出ます。
1. 走破タイムが遅くなる(時計がかかる)
- 馬場が「稍重→重→不良」と悪くなるにつれて、足元が滑りやすくなったり、ぬかるみに脚を取られたりするため、馬は走りにくくなります。
- その結果、レース全体の走破タイム(時計)が遅くなる傾向があります。特に不良馬場では、良馬場と比べて数秒単位で時計が変わることもあります。
2. 得意な馬・苦手な馬が出てくる
- スピードタイプの馬は、軽い走りを得意とするため、力のいる重馬場や不良馬場(これらをまとめて「道悪(みちわる)」と呼びます)を苦手とすることが多いです。
- 逆に、パワーやスタミナのある馬は、道悪でも力強く走れるため、馬場が悪くなると相対的に有利になることがあります。このような馬を「道悪巧者(みちわるこうしゃ)」と呼びます。
- 芝コースは特に馬場状態の影響を受けやすく、道悪になるとスピード馬が力を発揮できず、パワータイプの馬が台頭することがよくあります。
- ダートコースはもともと砂なので、芝ほど極端に影響は出にくいですが、それでも不良馬場になると水が浮いて走りづらくなります。
3. レース展開や有利な脚質が変わることも
- 馬場が悪くなると、前半から速いペースで飛ばしていく「逃げ」「先行」タイプの馬は、最後にバテやすくなる傾向があります。
- 逆に、レース中盤は後ろで力を温存し、最後に追い上げる「差し」「追込」タイプの馬は、前の馬がバテることで相対的に有利になり、届きやすくなることがあります。特に芝の道悪ではこの傾向が見られます。
4. 人気馬の信頼度が下がり、波乱が起きやすくなることも?
- 普段(良馬場)の実績だけでは測れない「馬場適性」が問われるため、人気馬(多くの人が強いと予想している馬)が力を発揮できずに凡走(期待外れの結果に終わること)してしまうことがあります。
- 逆に、普段は目立たない人気薄(あまり注目されていない馬)でも、道悪が得意な馬が激走して高配当(穴馬券)をもたらすこともあります。
予想への実践的な活用法 (初心者向け)
1. まずは天気予報と馬場状態をチェック!
- レース当日の天気予報を確認し、馬場がどうなりそうか(良さそうか、悪くなりそうか)を考えましょう。
- JRAのウェブサイトや競馬情報サイトでは、レース直前の公式な馬場状態が発表されるので、必ず確認しましょう。
2. 芝かダートかで考え方を変える
- ダートレースの場合: 馬場状態を過度に気にしすぎなくても良いとされますが、雨量が多い場合は少し時計が速くなる(脚抜きが良い状態)こともあります。
- 芝レースの場合:
- 良馬場なら、スピード能力が高い馬や、過去の良馬場で良いタイムで走っている馬に注目してみましょう。
- 稍重・重・不良馬場になりそうなら、「道悪巧者」を探すのがセオリーです。
3. 「道悪巧者」の見つけ方 (ヒント)
- 過去の成績をチェック: その馬が過去に重馬場や不良馬場で走った時に、どんな成績だったかを見てみましょう。「重」「不」の表示があるレースで好走(3着以内など)していれば、道悪が得意な可能性があります。
- 血統や馬格(馬のタイプ): 競馬に慣れてきたら、血統(親馬)にパワータイプが多いか、馬体ががっしりしているかなどもヒントになりますが、まずは過去の成績を見るのが一番わかりやすいです。
4. 他の要素と組み合わせる
- 馬場状態だけで予想を決めるのは避けましょう。馬の能力そのもの、騎手、枠順、距離適性、最近の調子など、色々な情報と合わせて総合的に判断することが大切です。
- 例えば、「芝の不良馬場で、道悪実績のある差し馬が、スタミナもありそうな距離で出走する」といった場合は、評価を上げてみる価値があるかもしれません。
まとめ:馬場状態を味方につけて予想を楽しもう!
馬場状態は、目に見えにくいですが、レースの結果を左右する重要なスパイスのようなものです。
- レース当日の馬場状態を必ずチェックする習慣をつけましょう。
- 特に芝コースでは、馬場が悪くなると影響が大きいことを覚えておきましょう。
- 雨が降ったら、「道悪巧者」を探してみるのも面白いでしょう。
最初は難しく感じるかもしれませんが、馬場状態を意識することで、「今日はこういう馬が来るかも?」と予想の幅が広がり、競馬がさらに楽しくなるはずです。天気予報と馬場発表をチェックして、ぜひ予想に活かしてみてください。